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出社回帰による座席需要の増加と、導入時のモニター配置計画の甘さが重なり、フリーアドレスのモニター不足が深刻化しています。
低い出社率を前提にモニター数を設定した企業は少なくありません。出社率50%前後の想定で全席にモニターを置かなかった判断が、出社回帰の加速で裏目に出ています。座席数は足りていても、モニター付き席だけが慢性的に不足する状態です。
デュアルモニターや大型モニターのある席は一部に限られ、始業前から席を確保する社員が現れます。早い者勝ちの「席取り合戦」が常態化し、特定社員が毎日同じ席を占有する固定席化も進みかねません。フリーアドレス本来の柔軟性が失われている状態です。
ノートPC単体での作業効率低下と設備格差への不満が重なると、フリーアドレス制度への不信感につながります。
ノートPCだけでは画面が小さく、資料作成やデータ確認に余計な時間がかかります。Web会議中に資料を参照する場面でも画面切り替えが頻発し、集中力が途切れがちです。デュアルモニター環境との効率差は日々蓄積し、大きな生産性ロスになります。
モニター付き席を確保できる社員とできない社員の間に、作業環境の差が生じます。「条件の良い席がいつも埋まっている」という不満は制度への反発に発展しかねません。不公平感の蓄積は、固定席化やフリーアドレス廃止論を招くリスクを高めます。
各デスクにモニターを設置すれば、どの席でもノートPCを接続するだけで作業環境が整います。デュアルモニター構成で画面を広く使えるため、作業効率の向上も見込めるでしょう。席ごとの設備差がなくなり、席取り合戦の原因自体を解消できます。
全席へのモニター設置がコスト面で難しい場合、モニター付き席の予約制が有効です。事前予約で利用機会を公平に配分できます。
ABW(Activity Based Working)の考え方を取り入れ、集中エリアとコミュニケーションエリアを分けるゾーニングも効果的です。業務に合った環境を選べる仕組みが整えば、モニターの偏在による不満を緩和できます。
モニター不足は、フリーアドレスが失敗に至る典型的な要因です。出社率の変動を見越さない設備計画が根本にあり、放置すると席取り合戦や社員の不満拡大を招きます。
全席へのモニター設置による設備格差の解消と、座席予約やゾーニングによる運用改善の両面から対策を講じましょう。自社の出社率や業務特性に合わせた環境整備が、フリーアドレス成功の鍵です。